HSP(Highly Sensitive Person)とEMPATH(エンパス)
HSPは巷の本やWEBで繊細な心を持つ感受性の敏感な人として捉えられていますが、Empath(エンパス)というのはあまり聞いたことがないと言われるでしょう。エンパスは神経系が極端に敏感で反応する力が人より強い人達のことを言います。人口の20%くらいがエンパスであると言われています。HSPは刺激に対して敏感で一人になる時間が必要なこと、光、音、匂いに敏感で大人数が苦手なことなどエンパスとの共通点があります。エンパスとはHSPをさらに敏感にした人達です。
エンパスはあらゆるもののエネルギーを感じることができます。周りのエネルギーを自分の体の中に取り込んでしまいます。これはHSPの人達にはないことです。エンパスはエネルギーを吸収することで他者の感情、苦痛、五感をすべて内面化するため、他者の不快感と自分の不快感の区別がつかいないのです。米国の精神科医ジュディス・オルロフの著(「The Empath’s Survival Gide」)の中で書かれてあることです。オルロフ自身、エンパスとして苦しみ、そのつらさから薬物依存にまでなっています。
この書の中でエンパスかどうか判定するテストがついているので一度試してみられてはいかがでしょう。
私自身、幼少時から人との関りを避け、不適応状態でありました。私の両親は人目を避けるようなところがあり、親の遺伝も影響していると思います。エンパスは遺伝することも書の中に記載してあり、自分の成育歴や生活歴を振り返ると私は間違いなくエンパスであると思われます。
人の感受性が敏感で人の感情を察知する能力が高いということによって、私は長い間、非行や犯罪をした人の話を敏感に聴き取り、彼らを理解することもできたものと思われます。
この力をカウンセラーの仕事に生かしていきたいと思っています。
クライアントの敏感な声を聴き、彼ら、彼女らの悲痛な叫びを肌で感じ、それに一人のカウンセラーとして向き合っていきたいと思っています。

エンパス と H S P
共感力が高すぎて感受性過敏な人達