カウンセラーって怖い人?
Erick’s Counseling Room(えりくずかうんせりんぐるーむ)のカウンセラーは、
元法務省の職員ということでばりばり堅物のように思われている方も中にはいらっしゃるかもしれませんね。
全く違います。非常にソフトで優しいひとです。(自分で言うと気恥ずかしくなりますが。)
仕事は刑務所や少年院で面接することが多かったので、受刑者や少年院生を叱り飛ばしていたのではないかとおもわれがちですが、受刑者や少年院生を叱り飛ばしたことは一度もありません。やさしく諭したことはありましたが、たいていは話をじっくり聴いて、彼らの心の痛みを感じていたことが多かったです。
彼らは幼少時に虐待や少年期にいじめを受けていたケースが多く、人に対しては不信感の塊です。
自分から心を開いて話をすることはほとんどありません。そんな彼らを粘り強く話を聴いていくことによって初めて自分の言うことを真剣に聴いていくれる。
否定もせず聴いてくれる。
そう彼らが思ったときに、本当の自分の気持ちを話してくれるようになるのです。
あせらず、じっと待つ姿勢で彼らの心の声が出てくるのを待つのです。
私が思い出に残る少年がいます。医療少年院か一般少年院か忘れましたが、少年院内で一切言葉を発すことがない失語症になった少年がいました。場面性緘黙であれば保護観察官の面接が終われば話すのですが、その子は一切話をしない子で、仕方なく筆談で彼とやりとりをしました。
筆談でも彼の話をじっくり聴いてやる姿勢は変わりません。とうとう彼は少年院に入ることになった事件は後輩の身代わりになったもので、自分はやっていないと言いました。
その時、初めて自分から言ったようで、少年は筆談用の紙に書き終えると涙を流していました。
よほど黙っているのがつらかったのだと思います。誰にも言えなかったけれど、
自分の前に話を聴いてくれる人が出現したので、思わずすべてを話したのだと思います。
少年との面接を終えたあと、主査委員(仮釈放を決める人)の面接が数週間後にあったのですが、そのときはすっかり言葉が出て普通に話ができるようになっていたという話を聞いてほっとした覚えがあります。
これまでに5000名ほどの様々な問題を抱えた人達と面接した経験はわたしにとって貴重な経験でした。
カウンセラーとしてこの経験を生かして相談者さまの心のつぶやきをしっかり聴き取り、相談者さまの気持ちが少しでも楽になるようにカウンセリングを行っていきたいと考えています。
今はコロナ禍でどうしても面接は感染したら怖いというお気持ちの方もいらっしゃると思います。
手指消毒や換気、マスク着用を徹底し、感染のないよう万全を期してカウンセリングを行っています。
また対面カウンセリングはどうもという方のために、オンラインカウンセリングも実施しています。オンラインカウンセリングにはZoomという無料ソフトを使ってZoomに映し出されるそれぞれの顔を見ながらカウンセリングを行うのです。
Zoomの使い方がよくわからない方のために、使い方についてサポートさせていただきます。それほど難しい操作は必要ありませんので、ご心配はいりません。
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