子育て中のお母さんへ

2021年10月7日

子育て中のお母さん、あなたは子育てにおいて、何が心配ですか。

子どもが間違った方向に進んでほしくない。

親の言うことをよく聞いて素直な子に育ってほしい。

ただ、最近少し心配なことがある。

私の言うことに反抗することが多くなった。

勉強しなさいと言ってもゲームをしていることがある。

お父さんにも叱ってよというんだけどお父さんはそれほど心配することはないよと言って叱ってくれない。

こんな子どもとの些細なすれ違いが大きなすれ違いへと発展しなければよいけれど。

私は少年院に入った子ども達や保護観察処分になった子ども達と多く面接してきました。

親子のコミュニケーションのちょっとしたすれ違いが大きくなって子どもが非行に走ったというケースも見てきました。

ちょっとした親の声掛け一つで子どもの受け止め方は変わってきます。

子どもが少し遅く帰宅したときに、親が「なぜ遅かったの。」

「もっと早く帰りなさい」と言葉かけで叱責してしまうと

反発して子どもは自分の部屋に駆け込んでしまうという場面はよくあります。

それではどのような声掛けをすればよいのでしょう。

「お母さん夜遅くなってとっても心配してたのよ。遅くなったわけ聞かせてほしいんだけど」という言葉かけですと子どもも反発せず、正直に遅くなった理由を言ってくれるでしょう。

言葉かけ一つで子どもの態度はがらりと変わってくるものです。

なかなかそんなに落ち着いて言えないわ。

と思っていらっしゃるかもしれません。

これも一つは練習が必要です。すぐにそんな声掛けをするのはできないかもしれません。

少しずつ、声掛けができるよう練習してください。

思春期のお子さんは学校内での生活でいらいらしたり、不安になったり気持ちが揺れ動くことが多いものです。

なかなか学校内での生活について親に話してくれないかもしれませんが親が聴く姿勢を持っていると少しずつ話をしてくれるものです。

子どもにジョイニングすることが大切です。

ジョイニングとは相手の呼吸と同じように呼吸し、相手のすることを少しまねてみる。例えば腕組みをして椅子に座ったとしたら同じように腕組みをして座ってみる。少し滑稽かもしれませんが、それで相手の考えていることが少しわかることもあります。

ジョイニングは家族療法でも活用されている技法です。

子どもの気持ちをまず理解してみること。それから親の考えを伝えること、子どもがまたそれに答える。親がその言葉に親の気持ちを伝える。

そうして親子のコミュニケーションが続いていくのです。

決して怒鳴りちらしたり、体罰を加えることのないようにしてください。

最後はあなたは子どもを愛しているのですか。

その質問に「はい」と答えられるようにしてください。

さあ、子どもさんと楽しく会話してください。

子どもさんと話をするのが楽しくなりますよ。