アドラー心理学を学ぶ(子育て散歩4)

2021年10月7日

アドラー心理学はアドラーが教育相談所に関わっていたことからやはり教育心理学にとっても非常に使えるものです。

特に、親子関係においてはぜひ知っていただきたいものが多いです。

アドラーは人間関係を縦の関係ではなく、横の関係が大切であると考えました。

親子関係を考えてみましょう。

子どもが問題行動を起こした時に、叱るのが親として当たり前のことでしょうが、その叱り方に大きな問題があります。

ばか野郎、何てことするんだ。お前は何を考えてるんだ。

このような叱り方は子どもとの関係を悪化させ、状況を悪化させることにしかなりません。

「お父さんはおまえがこんなことをして悲しいよ。」

率直な気持ちを子どもに伝える親御さんは、子どもからも信頼されているのでしょう。その後の関係は悪くなることはないでしょう。

子どもとの関係は横関係、つまり友人と同じ関係にいることが一番なのです。

縦関係になるとそこには権力闘争が起きて、誰が優位に立つかという争いが起きます。

子どもは必ず負けますから子どもは親に対して恨みの気持ちを持ちます。それが親子関係にずっと影響を及ぼします。

横の関係だと友人関係ですから励ましたり、慰めあったりする関係になります。

子どもに対しては「わたし言葉」を使い、「私はこう思うんだけどどうかな」というように聞いてみると子どもはあっさり親の言うことを聞いてくれたりします。

親子関係を良好にするヒントがアドラー心理学には散りばめられていますので、ぜひ書籍などご覧になってください。

母子