自己肯定感を高めるために一番良い方法

ネットで検索すると”自己肯定感”という言葉がよくヒットします。
自己肯定感が低いのはなぜだろう。自己肯定感の低さを改善します。自己肯定感を高める方法がありますなど、様々なうたい文句でブログなどで書かれています。多くはマインドセットに関する記事をもとに書かれていますが、なかには心理カウンセラーの取材記事もありました。その記事は女性カウンセラーに対するインタビュー記事で割としっかり書かれていました。

https://www.at-s.com/life/article/ats/1014723.html

https://kruchoro.com/self-esteem-scale 自己肯定感テスト

自己肯定感の同じ言葉に自己効力感という言葉があります。

自己効力感(セルフエフィカシー)とは自分は必要な行動を行い、結果を出す」と考えられる力を言います。例えば、「自分は達成できる」「自分には能力がある」という確信がその人にあればその人は「自己効力感が高い」状態にあります。反対に「自分には無理だ」「自分には能力がない」と考えていれば「自己効力感が低い」状態であると言えます。
 自己効力感とは、カナダの心理学者アルバート・バンデューラが提唱した言葉で、人の行動を決定する重要な要因と言われています。

自己効力感は、自分自身を信じて、実際の行動に移せる能力を言いますが、一方、自己肯定感とは、自己を尊重し、自身の価値を感じることができ、自分自身の存在を肯定できる力を言います。自己肯定感が高い状態だと、「ありのままの自分を受け入れられること」ができるので、失敗したときでも、「今度は頑張ろう。」「失敗してもいいんだ。それでも自分には価値がある。」と考えることができるのです。

つまり、自己肯定感とは「できても、できなくても、ありのままの自分を受け入れられる力」で自己効力感とは「できると自分を信じられる力」です。この2つには、「できない自分をどうとらえるか」という点に大きな違いがあります。

キャロル・S・ドゥエックの「MINDSET」の中に出てくる2種類のマインドセットの人物は彼らを対比させていますが、しなやかマインドセットが自己肯定感が高い人と言えるのでしょう。その逆で低い人は硬直マインドセットと言えるでしょう。

自己肯定感の低い人はダメ人間と思われていますが、決してそうではありません。能力はあるのですが、自分が失敗することを恐れ、自分の弱さを受け入れられない人なのです。

このような人には認知行動療法がぴったりとくるかもしれません。

認知行動療法で言う自動思考とスキーマがあります。

認知行動療法よりも深い治療を行うスキーマ療法という心理療法があります。

人間には18のスキーマがあるとされています。下に18のスキーマを上げてみました。

これは私に当てはまると思うのはたぶん当たっていないから。しかし、スキーマ療法は自分でもワークしてできますので、伊藤絵美先生の本を読んでください。

1.見捨てられ/不安スキーマ

・人はいずれ去っていく存在だという考えを持つ。
・人との関係が親密になることを制限し、自分を守る行動をとる傾向が強い。

2.不信/自虐スキーマ

・他者や自分自身に基本的な信頼感が持てない。
・人と関わると、やがて自分は利用されるという思い込みを持つ。

3.情緒的剥奪スキーマ

・愛されない、わかってもらえない感情が非常に強い。

4.欠陥/恥スキーマ

・自分は生まれつき欠陥人間であると思い込んでいる。

5.社会的孤立/阻害スキーマ

・社会になじめず、他者との間に距離を感じる。

・自分は世の中のコミュニティーの一員ではないと思い込む。

6.依存/無能スキーマ

・何事も自分自身の力ではどうにもならないと思う。

・日々の責任や活動を自立して行うことは困難だと思っている。

7.損害や疾病に対する脆弱性スキーマ

・人間は常に災害や病気、事故と隣り合わせで、それがいつ自分に及んでくるかわからないと強く感じる。

8.巻き込まれ/未発達の自己スキーマ

・アイデンティティや方向性の持ち合わせがない。

・人に従い期待に応えるしか生きる術がないと感じる。

9.失敗スキーマ

・学校生活や仕事の場面において、常に失敗を伴うのではないかという不安にかられる。

10.服従スキーマ

・常に他人を優先し自分を抑えてしまう。

・人に服従しなければならないという思い込みに支配される。

11.自己犠牲スキーマ

・他者との方向性を考えた時、常に自分が犠牲となる選択をする。

12.評価と承認の希求スキーマ

・評価や承認を求めなければならないという思い込みがある。

13.否定/悲観スキーマ

・過剰な警戒心を持ち悲観的な予測をたて、それが現実になると思う。

・物事を一概に悲観的にとらえ、自分や他人を追いつめる。

14.感情抑制スキーマ

・感情を持ったり表現してはいけないという思いが強い。

15.厳密な基準/過度の批判スキーマ

・完璧でなければというプレッシャーを常に抱えている。

16.罰スキーマ

・失敗や誤りを犯せば罰を受けると考えてしまう。

・ミスをした自分に対して冷酷無慈悲になる。

17.権利要求/尊大スキーマ

・自分勝手になり過ぎて、何でもほしいままになると思い込む。

・思い通りにならない時、また日常的に他者に厳しい。

18.自制と自律の欠如スキーマ

・自制したり、忍耐力を持つこと、責任を負うことができないと感じる。

自己肯定感が低い人その人を変えていくには方法があります。スキーマの問題が根深い人は認知行動療法よりもスキーマ療法を選択したほうがいいでしょう。自己努力で変えることもできると思いますが、相当時間がかかると思います。もともとひとは自分の欠点には目を背けてしまうものなのです。

アドラー心理学で有名なアルフレッド・アドラーは人間の性格をライフスタイルと表現し、ライフスタイルは変えることができると明言しています。
詳しくはアドラー心理学の本を読んでほしいのですが、ライフスタイルはいくつかの類型があります。ひとがライフスタイルを変えないのは、彼、彼女にとってそれが居心地がいいのだと思います。それに気づけば自分のライフスタイルを変えようとします。

いずれの方法によっても自分のライフスタイルを変えることはできます。
まず、変えようという動機が生まれて、何とか変えようと努力することが大切です。
自己努力だけでは無理だとなったときに、誰に頼るかです。

あなたが一番よいカウンセラーを選択してください。

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Posted by エリク