あなたの子どもの暴言をすばやく解消させる5つの方法

1 あなたが家庭において直面している問題

  

   最近、子どもが乱暴な口の利き方をするようになった。

     「お前、死ね、ばか、あほ・・・」 
 
   私のことを乱暴な言葉で非難する。私は耐えられない思いなんです。
   何とか子どもの口の利き方を何とかしたい。
   そんな方法ってあるのかしら。。。
   そう思い悩んでいるお母さん達が多くいらっしゃるのではないでしょうか。

2 家庭の悩みを知る。
 子どもが汚い言葉を使い出すのは幼稚園の年長くらいからでしょうか。「うんち」「ばか」などの言葉を友達の間で使うようになり、それを家に持ち込むのです。叱っても使うのでお母さん達は困ってしまいます。
 幼稚園から小学校低学年くらいまでは親の指導でやめることが多いのですが、中学年、高学年になるとエスカレートしていきます。
 そんなお母さんたちの悩みをすばやく解決する方法があります。
 我々、親たちは間違った方法で子ども達に接しているため、子どもの暴言を修正できないのです。
 その誤った方法を改善し、新しい方法で対応すれば、子どもの口の利き方は改善されます。
 そんな方法ってあるのでしょうか。それがあるのです。次をご覧ください。

3 子どもの暴言を解決する方法

 私は保護観察官として37年間非行少年や犯罪者の指導に関わってきました。口の利き方が悪いてなもんじゃ   ない子達と接してきましたのです。「てめえ」「おらおら」「あほんだら」「なめてんじゃねえぞ」
 そんな子達でも私たち保護観察官には敬語で話しかけてきます。
 場をわきまえて行動することができるのです。
 子ども達も母親の態度を見てそのような口の利き方をしてくるのです。親の態度さえ変えれば子どもの態度も変わるはずです。

 ア 子ども達の心の底を知る。
   子ども達は様々な感情を抱えています。学校であった些細な出来事、友達と言い合いをしたとか、先生か

  らひどく叱られたとか。。。 そんな感情を抱えて学校から帰ってくるのです。わが子の微妙な変化に気づ いたらまず優しく声をかけてあげましょう。
 「どうしたの。元気がないよ。何かあったのかな。お母さんに話せるかな」
お母さんが聴く姿勢を持つと子どもはひどい言葉を投げかけたりしません。
 そっと身体を抱いてやることでも十分母親の心は伝わります。
ィ 汚い言葉が出た時の対応
 叱るのではなく、聴いてあげます。
 「何かつらいことがあったのかな」
 率直な気持ちを伝えます。
 「お母さんはその言葉にひどく傷ついています。」
 子どもは母親の気持ちを知るとその言葉を使うのをためらうことが多くなるでしょう。

ウ 時には「ゲーム」で使う言葉かもしれません。

  友達と付き合っていくうえでその言葉は必要なのかもしれません。
  でもせめて家庭内ではその言葉を使ってほしくないと主張しましょう。
  理由をきちんと説明して子どもに説明するのです。「家庭の中ではもう少し優しい言葉を使ってほしい。そ     のほうが気持ちがいいから」
  必ず、子どもには「お願い口調」でお願いします。

ェ 子どもが汚い言葉を覚えてしまった時
  「てめえ、ぶっ殺すぞ」
 子どもからそう言われてドキッとしたお母さんもいらっしゃるでしょう。
 すかさず、「その言葉お母さんとっても悲しいわ。できれば他の言葉を使ってくれるとうれしいのだけれど」
 ご自分の気持ちを正直に子どもに伝えること、決して怒鳴り散らすようなしかり方ではなく、穏やかに言葉を変えるようにお願いするのです。
子どもはしっかり母親の言葉を聴きとります。自然に汚い言葉を使わなくなりますよ。
子どもは親の言葉を聴いて育ちます。親が汚い言葉を使っていたら子どもも使うようになります。
まずは親の言葉からチェックしましょう。

オ 親と子のコミュニケーション
 親子の適切なコミュニケーションとは何でしょうか。
 子どもが学校へ行くようになると学校行事や学習、友達のことなど様々な話題が出てきます。
 家事などの忙しさに追われてつい子どもとの会話はおろそかになりがちです。
 3時のおやつのときにでも子どもとの会話に力を入れて話をしてみませんか。
 15分でも結構です。毎日の自然な会話が子どもとの信頼関係を強化し、親子関係がしっかりとしたものになります。子どもの言葉の問題には緘黙症や吃音など専門家が関与しないといけないものもありますが、それ以外がほとんどの親で対応が可能だと思われます。
 このコラムをお読みいただいたことをきっかけにもう一度子どもとのコミュニケーションについてお考えいただけたらなと思います。